玉井てるひろ トップページへ
過去の記事
11/11/07 “志々の國”づくり
11/01/27 農業は世界で考えず、水域で考える。
10/11/29 指標と幸せに向かう正義
10/07/21 「拡大から集約」の都市づくり
10/04/27 都市同盟を考える
10/02/15 「不安な中小企業と小売業」
09/11/20 物語を紡ぐ
09/06/30 人間性復興を!
09/01/05 もはや成長という幻想を捨てよう
08/09/30 田楽辻”づくり
08/06/30 「考える政治家」「議員村に安住しない政治家」
08/03/31 「お元気サン!」〜元気な社会づくり
08/01/04 水辺から環境を考える〜「アジア太平洋水サミット」に参加
07/10/01 「椿水会」と「κ塾」
07/06/30 「水げん通信」Sources of New Streams (SONS;サンズ)スタートです
“水げん”から
 新しい経済の流れ

 今の悪化した経済は、新たな経済の流れをいち早くつくり出すことを「未来社会が求めている」と思っています。

 「これまでの形での公共投資では効果がない。ただ、ものを作るだけの財政支出であれば乗数効果がほとんど効かず、ただ財政赤字が膨らむことになりかねない。他方で、長期金利が上がることが民間需要に緊縮効果をもたらすので、おそらく伝統的なマクロ政策は効かないだろう。(段落)農業であるとかエネルギーといったこれからの戦略分野の産業に集中的に投資することで効率を上げる必要がある。(中略)今のような構造変化の大きい時には、ミクロに降りていかなければ政策の効果は上がらない。」 (中央公論2月号、「21世紀型恐慌の衝撃と世界の変貌 榊原英資」より)

 地域のある経営者の方が、「これからは自給自足に戻らんと。我々は戦争の時、経験している。土地に何かを植えて、庭に鶏を飼って、それを食べて生き抜いてきた。それを当然のこととしてやっていた。そのことを考えれば、自給自足で何も問題はない。今まだ我々が生きとうけん、それが出来る。」とおっしゃられました。どんなマクロ経済の理想を言っても、ひとり一人の人間が生きていけない限り、それは、うたい文句だけで終わる。ひとり一人が安心して食べていけるようになるための政策は何か? 安易な結論は出せないが、いまとにかく、方向性だけは出さねば。

 1月27日の西日本新聞、経済面の記事タイトルを羅列してみると、「香川、徳島銀が来春統合」、「5信組資本支援 全新祖連が検討」、「岐阜銀支援に十六銀50億」、「米ファイザー、ワイス買収」、「経営論理優先の果て 雇用依存の地域に痛手」、「地場企業の魅力発信 中小への転職促進サイト リクルート開設」、「福岡ファイナンシャルグループ来月機構改革」、「マンション開発 福岡のシックス破産を申し立て」などでした。どの業種も、どの規模の企業も動き出していますね。雇用市場も。ミクロでの経済の動き、すべて、大きな経済(マクロ)の流をつくり出す動きだと思います。

 これらひとつぶ一粒の「水げん」に近い動きから新しい、清らかな大きな流れが形成される。一番重要なのは、新しい流れの方向性をいち早く読みとり、そのための基盤整備を行うこと。よけいな妨害を政治にさせない。今あるよどみを取り除く作業も意識して進めていかねばならない。福岡が先んじてそれを行うことが、福岡経済圏が自立経済へ向かえるとっかかりであり、唯一の方策だと考えます。

「貧しい人とともに働き、豊かな人々の無関心を行動に変える。」 (オバマ演説より)

 みんなで新しい社会の流れづくりのために行動しましょう。私たちひとり一人の新たな選択が、未来社会を決める。その選択肢を明確化することを、今やらねばならない。みなさん、一緒に考えさせてください。ご意見をください。



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